- さんずる
- I
さんずる【参ずる】(1)「行く」「来る」の意の謙譲語。 目上の人の所に行く。 まいる。 参上する。
「御挨拶に~・じました」
(2)禅を修行する。 参禅する。「一冬, 永平寺に~・ずる」
(3)一員として麾下(キカ)に加わる。「源氏勝たば一門なれば, 御方(ミカタ)に~・ずべし/平治(中)」
(4)(補助動詞)「行く」「来る」の意の謙譲語。II「今日はお寺詣に連れて~・じますのさ/滑稽本・浮世風呂2」
さんずる【散ずる】(1)散る。 散らす。「風に花が~・ずる」「花見連(レン)も, よほど~・じた様子だ/当世書生気質(逍遥)」
(2)なくなる。「洋燧(マツチ)の空箱, ひとふたみ, やう枝と共に~・じ/当世書生気質(逍遥)」
(3)にげる。「追い立てられ四方に~・ずる」
(4)暗い気持ちを払う。「疑念を~・ずる」「気を~・ずる」「世の人に立ち交りて, 気鬱を~・ぜん/即興詩人(鴎外)」
(5)金をつかう。 散財する。「領内の民財を奪略し来りて之を京洛の内に~・ぜしかば/日本開化小史(卯吉)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.